幅広い工作機械向け旋盤加工
EDGECAM旋盤は、2軸旋盤、マルチタレット構成、サブスピンドル旋盤、複合加工機など、様々な工作機械に向けた機能を提供します。EDGECAMは、ワークの引き出しとバーフィード、突っ切り、同期及びミラー旋盤、タレット同期化などの旋盤加工機を完全にサポートします。EDGECAMは、固定サイクルまたはG00/G01形式のいずれかで、端面切削、ボーリング、ドリル加工の対応とともに、高度な荒取り加工および仕上げツールパスを作成する事ができます。さらに、前加工までの削り残しを含む、工具チップと工具ホルダー全体が考慮され、干渉を回避した効率的なツールパスを作成しエアカットを削減します。
特に複雑な複合加工機では、使いやすさと加工時間の重要性を考慮した加工ノウハウが、EDGECAM旋盤機能の開発を支えています。その1つとして、切削工具用のサンドビック・コロマント・ワイパーチップをサポートしており、チップの有効活用をおこなうことができます。
ワークの更新
EDGECAMでは、加工されていない材料をワークとして認識し、シーケンスツリー内でワークを最新の状態に設定することができます。その後のツールパスは残っているワークを自動的に検出し、EDGECAMシーケンスの各旋盤ツールパスで無駄のない効率定な加工を行う事が可能です。ワークの更新は、最も基本的な2軸旋盤から、C/Y/B複数タレットのサブスピンドル旋盤までサポートしています。
凹み、または溝に逆切削する場合、凹んだ領域へのアプローチでのエアカットや干渉の可能性を避けるために、現在のワークの状態を把握していることが重要です。サブスピンドル仕様のターニングセンターでは、コンポーネントがメインスピンドルからサブスピンドルに移動すると、残っているワークも一緒に移動します。サブスピンドルでの加工は、メインスピンドルで残ったワークを検出し、可能な限り最も効率的な加工シーケンスを提供します。
切り子処理の引き上げ
内径の切削をすると、切削した切り屑がインサートの周囲に蓄積し、インサートの故障や工具寿命の大幅な低下につながる可能性があります。EDGECAMでは、予め設定した切削時間や回数で、工具を穴の外側に引き上げることができます。これにより、サイクルの途中で工具を指定の位置まで引き上げ、切り屑を穴から取り除くことが可能です。
干渉検出/シミュレーション
加工中の工具だけではなく、タレットにある使用されていない工具に対しても干渉チェックを実施することは不可欠です。ほとんどの旋盤加工では加工範囲が狭く、干渉の危険性が増します。例としては、ボーリングバーなどの長く伸びる工具の場合です。
EDGECAMは切削中の工具だけではなく、タレット上のすべての工具に対して干渉チェックを行うことができ、ミニタレット、キャプト工具、プログラム可能な振れ止めを完全にサポートします。